海外展開
2024年6月26日、病院内感染防止や術後疼痛管理などに用いられる医療機器の研究開発・製造・販売を展開している大研医器は、2024年3月期の決算説明会動画の配信を開始している。大幅な増益が達成されているのに引き続いて、術後疼痛管理を担う注入器関連のエイミーを欧州に投入することなどから中長期的な観点における成長率が加速していく方向性にあることが明らかになっている。早ければ今夏にも欧州での販売に向けて必須である欧州医療機器規制(MDR: Medical Device Regulation)の認証を取得できる見込みであることに加えて、アライアンスパートナーとの協業を通して現地での販売チャネルの構築に向けての準備を進めているとのことである。欧州におけるエイミーの市場規模のポテンシャルは概ね30,000百万円ほどにも及ぶとされている一方、MDRの認証を取得できた段階においては、エイミーの欧州への投入に起因するインパクトも織り込んだ中長期経営計画を開示する予定とのことである。同社が独自に開発したマイクロポンプを基盤としているエイミーにおいては、既存の同等製品との比較において画期的な優位性が認められるとのことである。また、より長期的な観点においては、このマイクロポンプの応用を通して、糖尿病治療(インシュリンポンプ)などの新たな領域に進出していくことが計画されている。