提供価値の拡張
塗料関連および車載向けの商材販売を起点として、ものづくり現場における業務に幅広く関与しているオーウエルでは、提供価値の拡張に向けての施策が講じられている。2027年3月期第1四半期(4-6月)は、自動車メーカーやその他産業向け販売におけるシェア拡大、仕入価格上昇の販売価格への転嫁、中東情勢を受けたサプライチェーンの不確実性に対する適時かつ柔軟な供給対応に加え、カーナビゲーション向けソフトウエアの販売増加や車載向けセンサー、モーターコントローラにおけるシェア拡大が進み、営業利益は前年同期に対して倍増している。また、これに鑑み、同社は通期の会社予想を増額修正している一方、中長期的な観点においては、「商材提供」型から「ワンストップソリューション提供」型への転換が掲げられており、塗膜形成力を核としてOLDASなどを活用した請負・加工領域での展開に加え、海外でのビジネスモデルの拡充、センサービジネスの拡大と新たな機能の付与などが進められている。さらには、政策保有株式の縮減や営業キャッシュフローなどで確保した資金を、人的資本、海外事業、技術開発、M&A、CVCなどの成長投資へ振り向ける方針が打ち出されており、既存の顧客基盤と技術・機能を起点とする提供価値の拡張が図られている。

