持続的な成長
内装工事や音響・照明設備の設計・施工を展開しているインターライフホールディングスの短期的な業績動向が堅調な推移を示している。また、中長期的な観点においても持続的な成長が引き続く方向性にある模様である。事業ポートフォリオの見直しに伴う営業利益率の向上が発生しているのと同時に大型工事案件の売上高の計上が発生していることから、2025年2月期第1四半期においては大幅な増収・増益が達成されている。また、通期の売上高は想定を超えて拡大する方向性が明らかになっており、同社は、2025年2月期に対する会社予想を増額修正している。特に、EXPO 2025 大阪・関西万博に関連する工事の完工が下半期に向けて集中することや都心部の再開発案件の受注が堅調に推移していることが大きな影響を及ぼしているとのことである。同社の大阪営業所では、EXPO 2025 大阪・関西万博の開催に伴う工事需要の創出を着実に取り込めているのに引き続いて、2030年秋頃の開業が画策されている大阪IR(統合型リゾート)に伴う工事需要の創出に関しても積極的に取り込んでいきたいとのことである。また、同社は、現在の中期経営計画(2023年2月期~2025年2月期)の基本方針として「新たなイノベーションでビジネスモデルを進化更新させて、次の成長に繋げるポジションを獲得する」と標榜している一方、2026年2月期及びそれ以降に向けてはこの基本方針に対して更なる注力を続けていく一方、人的資本への積極的な投資をしていくことなども通して新たな成長ステージに推移していくとしている。