NEXT STAGE 2030
内装工事事業及び音響・照明設備事業を中心とする業務(商業施設や公共施設の設計施工、管理メンテナンスなどのトータルサービス)を展開するインターライフホールディングスは、第5次中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)のスローガンとして「NEXT STAGE 2030」を掲げており、2030年までの成長目線で、首都圏の建設需要、大阪でのIR統合型リゾート関連需要を取り込みながら収益力を高めていく方針を打ち出している。売上高及び営業利益の計上がかなり集中している2025年2月期の直前である2024年2月期の実績を起点とした場合、最終年度である2028年2月期に向けて計画されている年平均成長率は売上高にして12.2%であり、営業利益にして38.7%である。同社によれば、常に変動する市場環境に柔軟に対応しながら、持続的な利益成長の実現を目指すとのことである。ただし、2026年2月期に対する会社予想においては、減収・減益が見込まれている。事業再編に伴う減収の発生が見込まれていることに加えて、採算の良い大型案件による寄与が前年との比較で低減する方向性にあるとのことである。前年である2025年2月期の実績においては、大阪万博関連工事や都市部の再開発といった大型案件が急増しており、同社としても顕著に大幅な増収・増益が達成されている。2026年2月期に向けてはこれに際する短期的な調整局面を余儀なくされるものの、中長期的な観点においては右肩上がりでの業績推移が引き続く模様である。