中期経営計画
2023年12月1日、病院内感染防止や術後疼痛管理などに用いられる医療機器(ディスポーザブル製品売上高構成比概ね85%ほど)の研究開発・製造・販売を展開する大研医器は、2024年3月期第2四半期の決算説明会を開催している。業績回復の動きが本格化していることが明らかになっている。主力製品の特許切れに伴う価格競争の発生に引き続いて、材料費高騰やコロナ禍の影響、円安に伴う海外製造委託先からの調達費用の上昇などを被っている同社においては過去5年間以上に及んで業績が伸び悩んでいるのだが、ここにきて「成長戦略」による寄与が始まりつつある模様である。同社は、既存の製品からエイミーや改良バイロンといった新たに特許を取得している商品力のある製品への移行及び自社製造への注力を進めており、第2四半期累計期間の実績において41.3%である売上総利益率を、将来的には概ね50%ほど迄に引き上げていく方針を打ち出している。また、同社はこの方針を基盤とする中期経営計画の策定に着手しているとのことである。